参議院選挙は7月12日(木)公示、7月29日(日)投票と決定しました。最大の争点である年金問題に対する怒りのほとぼりが冷めること、さらには夏休み選挙で投票率低下を狙った自民・公明の談合です。低投票率になれば組織票のある自民・公明が有利になることを安倍首相は目論んでいるよう。とにかく、選挙の先送りで出費が増えようが、開票をおこなう自治体が困ろうがおかまいなく、二世三世、お坊ちゃまたち仲良し内閣だけのわがまま選挙です。
国会の会期延長は、そもそも国家公務員法改正をしなければ社会保険庁など行政機構改革がすすまないことを理由にしています。しかし、この公務員法改正は抜け道だらけの天下り規制。省庁から独立行政法人を経由して、むしろ実体はそのままにして天下りの責任のがれです。民間に天下りすることには規制がありません。道路公団、郵政民営化と同じようにまさに偽装改革のひとつです。会期延長しても十分な審議をしないで法案だけを成立させるなんてわがままそのもの。自民、公明両党の巨大勢力ならなんでも成立させる力があるのです。
年金問題でも、民主党の質問を封じるために、厚生労働委員会の審議を先送りさせているなど、本気で年金問題の解決に汗を流す姿勢はまったく見えません。閣僚や職員から賞与の一部返納のパフォーマンスを発表しても、身内の自民党から反対意見が出てしまうありさま。政治に仲良しクラブがあってもかまいませんが、志で集まる仲間でなくては政治家の存在意義が問われてしまいます。自民党の菅原議員が民主党の悪口を10項目読み上げましたが、今度の場合はその議員の発言はありません。
参議院選挙投票日まであと1ヶ月。いまや安倍政権は末期症状。安倍首相は延命装置をはずし、静かに終わるのを待っている心境のよう。憲法改正、教育再生の掛け声は今はむなしい過去の話になってしまいました。拉致には中山恭子、教育再生には義家弘介各氏らを次々と参議院に送り込もうとするこれまた仲良し選挙で、党内からも「わがまま」と反発され、大仁田厚参議院議員は不出馬に。安倍わがまま内閣はまさに消え行く運命にあるのではないでしょうか。いずれにしても無責任政治のツケがいろいろな場面で表面化しています。その第一歩が社会保険庁であったわけです。林野庁の林道建設の利権が発覚しましたが、各省庁の利権もこれからますます明らかになっていくことでしょう。
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