次期総選挙で東京5区で自民党公認予定候補は、佐藤ゆかり衆議院議員に決まりました。岐阜1区での野田聖子衆議院議員との公認争いに破れ、刺客候補として岐阜1区で戦いながら、自民党の勝手で東京5区に国替えを強制させられたもの。
先の郵政選挙では、目玉候補として郵政民営化に反対した野田聖子衆議院議員を落選させるために当時の小泉首相が送り込んだ落下傘候補でした。小選挙区では野田議員に敗れ、比例復活で衆議院議員になったことが混乱の始まりでした。佐藤議員は「私が自民党の衆議院議員」と連呼を続ける悲壮な姿がたびたびマスコミに登場していました。
岐阜市内で佐藤ゆかり後援会総会が開催され、転出の理解を求める集会を開きました。来賓として出席した武部元幹事長は「岐阜には嫁ではなく養女に出したつもり。こんどは東京の嫁に出してほしい」とあいさつするなど、地元の感情をまったく無視。さらに陳腐な替え歌で佐藤ゆかり議員を持ち上げたつもりでも、自らの政治力のなさを露呈するばかり。会場内からは失笑も。後援会員2万人もの署名をもって国替え反対運動をさせながら、自分たちだけの都合の良い結果を押しつけるのは自民党の得意ワザ。これでは佐藤議員支持者を野田議員支持に切り替える目論見はうまくいくはずがありません。
そもそも東京5区で小杉隆衆議院議員夫人の破産で出馬が消えてしまったことから、佐藤議員の転出は考えられていたみたいです。昨年4月の統一地方選挙でも佐藤議員の姿は東京5区にみられていました。安倍政権から福田政権に代わり、野田支持者の古賀誠選対委員長の就任で公認争いは野田優勢は動かない事実でした。2年半にわたった女の戦いは、自民党政治の限界をあらわすもの。郵政選挙の総括もなく、当選した郵政反対派を復党させたのでは、政治への信頼もあったものではありません。300議席を超える巨大政党をつくりあげながら、この無節操さが参院選での大敗北になったのです。いまでは2人はニコニコ笑顔ですが、この間の対立は演技だったと強弁するのでしょうか。
野田事務所放火事件、佐藤ゆかり事務所内紛劇などとても2人の演技とは思えない対立でした。女の戦いのすさまじさが伝わってきました。だから佐藤支持者も生まれたのです。しかし結果的には自民党支持者だけが犠牲者になり、今回の国替えとなりました。政治への信頼を口にする自民党は単なるスローガンだけ。2人の国会議員の特権を守ることだけに腐心して、いままで対立を煽ってきたことには口をつぐむばかり。2人とも「党の方針に従うだけ」と本音を避け続けています。自民党関係者がズラリと並んだ東京5区選出のハデな記者会見を演出してもシラケムードでした。郵政選挙で構造改革をすすめようとした理念を忘れ、2人の国会議員だけの処遇を考えることは誤りです。あまりにも国民はもとより自民党支持者を愚弄しています。最初から小泉ブームを当て込んで多量の立候補でしたから、厳しい状況になればこの政治劇場は必然的に起こることです。
民主党も25円の暫定税率を廃止しろと言っていますが、党がまとまるでしょうか。私は二重課税(インチキ税制)についてすでに7年前から国会で質問していますが、塩川元財務大臣の回答はありませんでした。まず二重課税を廃止することによって道路予算を増加させるための作戦です。なくせば少なくとも5円安くなり、その財源を環境税にすれば良いと思います。
役目の終わった国会議員は消えていくのが政治の自然の流れではないでしょうか。
チェック
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投稿情報: 宗川博 | 2008.02.21 10:10
柿沢のオンナの練馬区選出都議の野上ゆきえだって茶番劇だよ。
投稿情報: ゆきえ | 2008.02.20 09:47
昨日は朝早く事務所にお邪魔しまして大変お世話になりました。その後に福しんの高橋保次会長にお会いしまして吉田先生のことをお願いしてきました。ところでメルマガニュースのとうりで誠に同感です。どうぞ今後とも正論を練馬から発信して下さいませ。
投稿情報: 油川 洋 | 2008.02.20 08:47