イージス艦「あたご」とマグロはえ縄漁船の衝突事故で防衛省の官僚体質がはっきりと映し出されてきました。2月19日に事故が発生し、漁船の父子の捜索が続いていますが、事故の概要はなかなか国民の前には伝わってきません。
そしていま、事故直後に石破茂防衛相ら首脳4人があたごの航海長を海上保安庁の事情聴取よりも前にヘリコプターで呼び寄せていたことが明るみに出てきました。これでは強制捜査の前に口裏合わせしていたと指摘されても言い逃れはできません。地上での重大事故なら即逮捕されてしまいます。
事故が起こって直ちに横須賀基地から発進したヘリコプターは「あたご」に向かいました。「ケガをした乗組員を搬送する」と偽って航海長から事情を聴いたというもの。現場では2人の捜索が行われているのに、民間人を助けるためにヘリを派遣したのではなく、官僚たちの保身のために送り込んだのです。事情を聴くなら通常の連絡手段で行うべきです。これではいざ戦闘状態になっても、こんなアナログ的な方法でしか意思疎通ができない自衛隊では使い物になりません。わが国最高の技術で建設されたイージス艦はいまだ戦国時代のような「のろし」や「走馬」の伝令を必要としているのでしょうか。この事実を公表してこなかった防衛省の対応は発見時間の訂正と同様、国民の目には不信以外なにものでもありません。
衝突はあたごが自動操縦を解除せず、民間の船舶が多い海域で航行し続けたことにあるようです。「相手が避けてくれると思った」という見張り員の言葉が今回の事故の原因を物語っています。乗組員たちの情報伝達の遅れなどと言い訳をしても、刑事責任から逃れることはできません。最新鋭のイージス艦が民間の船にカンタンに衝突してしまうのではテロによる体当たりだったらどういう結果になるのでしょうか。漁船とは比べものにならないレーダーを備え、見張り員を各所に立てながら漁船の灯火を確認していても、ただひたすらハワイから日本に自動操縦で一直線に進んでいたのです。
20年前の潜水艦「なだしお」の衝突事故では、航海日誌の改ざんで衝突時間を2分間遅らせる工作をしていました。また昨年はインド洋での給油活動でも給油量のごまかしがありました。そして今回の事故です。大日本帝国海軍でもないのに、自衛艦が国家の宝物としてあがめられる時代ではありません。民間人の救助よりも、自らの責任追及をどのように食い止めるかを相談することには素早く対応する防衛省の官僚体質は絶対に許すことができないものです。この官僚体質にどっぷりと浸かってしまった石破大臣は、きっぱりと責任を取るべき。そして、最高責任者の福田首相の声が私たち国民の前に聞こえてこないのは何とも不思議です。平和な国日本のニュースです。私も早く国政に復帰し、内外ともに厳しい日本を救うことが国民にとっても重要です。なんで日本中が天下り機関ばかりなのか。長い間一党政権を許した結果でしょう。この60年間、近代民主国家ではなく、経営陣と労組陣の対決が政治の中心であって国民のための政治ではなかったのが問題の本質であり、その体制を根本から直さなければ日本の未来はないと考えています。
今回のあたごに事件はいまの自衛隊の象徴的な事件ですね。待望の防衛省になっての最大の事件です。プライドばかり高くて組織保身が充満しております。小生は以前に自衛隊のオピニオンリーダーをしておったのでその時に築いておりました。メルマガのとうりで大変支持致します。石破大臣は一人で省を改革しておるように言われておりますが内部では支持者が半分半分の世論です。彼は永く国防族で長官の経験しており今回は待望の大臣ですが彼の力量では期待できません。どうぞ吉田さんは外交委員会の委員長経験者ですので世論を喚起して下さいませ。
投稿情報: 油川 洋 | 2008.03.02 11:56
今回のあたごに事件はいまの自衛隊の象徴的な事件ですね。待望の防衛省になっての最大の事件です。プライドばかり高くて組織保身が充満しております。小生は以前に自衛隊のオピニオンリーダーをしておったのでその時に築いておりました。メルマガのとうりで大変支持致します。石破大臣は一人で省を改革しておるように言われておりますが内部では支持者が半分半分の世論です。彼は永く国防族で長官の経験しており今回は待望の大臣ですが彼の力量では期待できません。どうぞ吉田さんは外交委員会の委員長経験者ですので世論を喚起して下さいませ。
投稿情報: 油川 洋 | 2008.03.02 11:56