福田改造内閣が発足しましたが!!
小泉改革路線から従来の自民党政治への流れをつくる布陣です。派閥均衡内閣人事は、まるで小泉首相前の自民党に戻ったよう。改革への熱意は消え、ひたすら郵政造反組との旧交を深め、河野議長の顔を立てて鈴木恒夫文科大臣など情実人事を断行。さらには、麻生太郎自民党幹事長就任で、自民党的国民だましものテクニックを駆使して、自民党政治を維持しようと古ダヌキの発想はミエミエ。
しかも内閣が替わっても支持率の大幅上昇はありません。もちろん改造効果で数ポイントの上昇はありますが、福田首相のリーダーシップに期待が高まったわけではありません。逆に福田首相の人気がさらに落ち込んだ調査結果もあります。自民党内にも失望の声が上がるなど改造による政権浮揚はあらわれていません。すでに何回も閣僚を経験した人達も多く、そして何の成果もあげませんでした。福田首相は言葉では安心実現内閣などと自慢しても、「何が安心なのか」「どこが消費者の目線なのか」国民にはまったく伝わってないことがまったくわかっていません。
福田首相の発信力がないからこそ、麻生幹事長の就任にあたって「首相禅譲密約説」も流れているのです。またまた森元首相が暗躍するから、こんな説も浮上するのです。自ら動かないところが致命傷です。福田から麻生などといっても、自民党には世襲議員しかいないのでしょうか。2世、3世とか、家柄の良い人たちばかりだからこそ、官僚政治が温存され、族議員政治がはびこっているのです。こんな自民党ですから、消費者とか国民目線に立てるはずがなく官僚目線に変わりがないことは、国民みんなが分かっています。小泉さん、安倍さん、福田さん、麻生さん、みんな世襲議員です。
アキバで人気モノだからといって、日本国のためになる人なんて誰も思っていません。自公政権を推進する人物に、日本の未来など語れるはずがありません。官僚政治との対決を避け、公務員改革もハンパ。ムダ遣い、天下り利権にもメスを入れず、それどころか官僚の天下り先は4000団体もあります。タックスイーターもはなはだしく、税金が天下り先の人件費に使われて、他の施策に回せない。何を抜かしているのでしょうか。ひたすら族議員の利権死守のために消費税アップの道すじをつける福田首相に消費者目線など言う資格はありません。
改革よりも官僚政治を守る立場を鮮明にした福田改造内閣です。閣僚の顔を代えることより福田さんの顔を代えることをいちばん国民が望んでいることを判ってください。
最近のコメント