平成21年度予算案をめぐり、自民党政務調査会の論議は歳出抑制の財政健全化路線から歳出増が大勢のようですが、すべて借金が問題です。経済不況の中では日本経済を立て直すにはバラマキ路線を取ることでこの不況を乗り切ろうというもの。麻生首相の求心力の低下から自民党内からは「歳出拡大」の声が大きくなっています。公共事業費や社会保障費を減らすのはもう限界。平成23年度に黒字化を達成するという「骨太の方針」を凍結しようとしているのです。小泉政権での構造改革路線を支持することで圧勝した民意とは逆の路線を国民不在の中で転換しようと企んでいます。
麻生首相は道路特定財源でも迷走中。
当時の福田首相は今年の5月に一般財源化する方針を閣議決定し、いよいよ道路特定財源が生活密着予算に配分されることを期待しました。しかし道路族議員の圧力でやっぱり一般財源化はあやしくなっています。「地方に1兆円の交付金」としながらも使途は道路とするものです。当初の生活財源として医師不足や環境対策にまわすはずだったのに、道路整備を含め公共事業と限定すれば道路予算になるのはミエミエ。一般財源化はその本質から大きくはずれてしまいます。またもや自民党的発想。言葉のマジックで国民はこれまで何回もだまされ、道路特定財源をもてあそんでいるのです。
自民党内からもこうした麻生首相には「財政再建」を投げ出すことに反発があります。小泉改革路線を全面的に否定するのは公約違反そのもの。100年に1回の世界同時金融不況と騒ぎ立てながら2次補正予算も提出せず、解散も行わずひたすら逃げ回っている麻生首相。支持率20%前後と危険水域です。景気対策ならば2兆円の定額給付金、バラマキでもなんでもアリとヤケクソ。いまや死に体の自民党でも衆議院では3分の2を超えます。解散の先送りは与党現職国会議員の生活維持装置であり、自民党内だけが麻生首相を支持しているのです。最近それも怪しくなり、目立ちがり屋は早速反対してテレビ出演しています。
現職国会議員の生活を守るために解散を先送りしていることは、民主党にとって大きなマイナスですが、それが判っていても解散に追い込めないのは残念です。解散を訴え、年内解散を想定し延期されれば、新人が多い民主党は兵糧攻めに遭っているよう。お金の心配が民主党内に拡がれば、それこそお金持ちの麻生首相の思うツボ。民主党が自壊すればニンマリ。麻生首相にとっては景気よりも選挙よりも首相の椅子にいかに長く座っていることができるかの「イスとりゲーム」を楽しんでいるのかもしれません。そう考えると、構造改革路線の転換や一般財源化問題で自民党内をカンカンガクガクにさせることは麻生政権延命を図るひとつの目くらまし作戦にみえてくるのです。日本もいよいよ経済、政治も末期ですが、一番迷惑するのは国民です。しがらみ政治、無責任政治、官僚政治すべてがここから始まっている訳ですから、政権交代しかないというのが私の結論です。私は参議院選挙まで待つしかありませんが、努力を続けています。
こういう結果になりましたね。
投稿情報: 婚活パーティー 東京 | 2009.10.08 08:34