会議の前にはドーピング検査？日本を失墜させた中川昭一財務大臣

　中川昭一前財務大臣が、日本発最大級の不祥事で辞任しました。

　ローマで開催されたG7の会議後の記者会見で、へべれけ発言を繰り返し、世界中にその醜態が放映されました。100年に1度の金融危機と大声をあげ、解散より景気対策がいちばんという麻生内閣ですが、その緊張感はまったく持っていなかったことが露呈してしまいました。日本経済への損失は、単なる酔っぱらいの出来事ではみません。さらにカゼ薬のせいにと釈明したから「薬物中毒か」と世界中はびっくり。酔っぱらいよりも最悪なイメージが全世界に発信されてしまいました。これからは会議の前にはスポーツと同じようにドーピング検査が必要になってくるのでしょうか。不況対策の第一の責任者である財務大臣がこの有様では話になりません。

　辞任騒動では麻生首相は二転三転と迷走しては国民はたまったものではありません。朝には続投、昼には予算案通過後に辞任、夕方には即辞任を求めた麻生首相。これではとてもリーダーシップがあるはずがありません。世襲議員としていちばんのお友達であり、酒飲み仲間でした。麻生首相にとってはとても楽しい飲み仲間です。親しいからといってクルクル変わる指示を出していたのでは、国際社会の評価はどう変わるのか心配です。麻生首相には他人の声など聞く耳を持たず、ひたすらお山の大将として首相のいすに座っているだけ。金融危機も世界経済も頭の中にはなさそうです。

中川財務大臣には、数々の酒の失敗談もあり、私も同席したこともあり、その遍歴の傾向もありました。それを承知で大臣に任命した麻生首相の責任は重大です。お酒を飲んで酔っぱらっても金融危機を突破できると国際社会から見られてしまった日本にしてしまったからです。大使館やまわりの人たちが制止しないのも問題ですが、日本経済の緊張感のなさを世界中に拡げてしまった麻生首相こそ、中川大臣よりも前に自ら辞任すべきものです。国民の預貯金などが1400兆円もある日本には基礎体力があるから、こんな醜態にも麻生首相は本気で対応しない甘さとみられ、世界中のニュースになってしまいました。

　さまよう中川前財務大臣の視線がテレビで放映されるたびに麻生首相の支持率は下がっています。安倍さん、福田さんの政権投げ出しに続き、もう自民党は逃げられません。世襲議員が寄り添う麻生内閣には、雇用、景気、医療不安をもつ国民の生活実感はまったくありません。楽しくお酒が飲める豊かな人たちだからです。国民の危機に立ち向かうことなく、自分だけ子づくりに励んでいた大臣が明るい話題とチヤホヤされる内閣では、明日は見えません。政策や決断の間違いなら時間が解決してくれますが、人間としての資質が問われている麻生さんに世界中が注目しています。金融危機でもお酒を飲んでいられる日本とのニュースが世界中に流れた国益の損失は、計り知れないのです。

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いろんなことがありましたが・・・。
今後も頑張ってくださいね。