千葉県知事に森田健作氏が当選しました。完全無所属でアピールし、「政党よりも県民第一」を掲げ、無党派層から多くの支持を集め圧勝。4年前の惜敗からの活動が評価を受けた戦いだったのではないでしょうか。この完全無所属がいま大きな問題になってきました。無所属ではなく、現職の自民党支部長として落選中も活動し、企業団体献金を受け取っていたのです。さらにその大半を森田氏個人の資金管理団体へ迂回していたことが発覚したのです。支部長辞任を問題発覚後表明していますが、いまだ自民党支部長であり、落選中も自民党支部長として党勢拡大に汗を流していたのはまぎれもない事実です。私はその森田健作氏と衆議院の委員会で一緒でしたが、森田氏の質問はやっぱり芸能人の域を出ないのかと思ったものです。その森田氏が知事として県民のために行政を動かせるか疑問です。
森田氏は「自由民主党東京都衆議院選挙区第二支部」の代表者。資金管理団体である「森田健作政経懇話会」の代表者であり、両団体の住所は同一です。この二団体の収支報告書には会計責任者名、事務担当者名が記載され、各々違っていますが、連絡先の電話番号は同一、さらに内味の報告書の筆跡はほぼ同一人物のよう。平成19年までの4年間で政党支部への献金は1億6185万円、そしてほぼ全額の1億5030万円が資金管理団体へと迂回寄付していたのです。個人の政治団体では企業団体献金を受けられないから、政党支部に献金させ、個人の団体に迂回させていたのです。落選中の主な政治活動費は自民党が丸抱えだったのです。やっぱり与党にいればカネが集まると実感したことでしょう。
さらに森田氏の献金企業は、政治資金規正法が禁じている企業から1000万円を超える資金の提供を受けていました。外国人や外国法人の株式所有割合が50%を超える企業からの資金提供が禁じられているのに、1000万円を手にしていたのです。1000万円のお金がそんな趣旨をもつのかも考えずポケットにしまいこんだ森田氏の感覚そのものがおかしいです。この外資規制は平成18年12月の改正で緩和されましたが、時効前ですから完全にアウト。政治資金をなりふりかまわずかき集めていた集金システムを動かしていたのは明白です。返還すれば良いでは済まされない問題であり、その政治資金を扱う資質は厳しく問われるべきです。小沢一郎代表には厳しく、森田知事の場合はマスコミも当選すればウヤムヤは通り相場です。選管も司直も収支報告書を訂正すれば一件落着とするのでしょう。
かつては脱税指南グループとの黒い関係、選挙買収容疑などを起こしてきましたが、いまだ自民党支部長でありながら、完全無所属など通用しません。活動を休止していわば言い訳もありますが、1億円を超える企業団体献金を集めていた政治活動から逃れることはできません。その資金の中に違法なお金が存在していたのですから、問題を拡大しています。長年にわたり自民党支部長として献金を受けながら、完全無所属を名乗ることは、国民を信頼を得ることができない、まさに政党偽装そのものではないでしょうか。
ウソの無い政治で国民から信頼を!!
投稿情報: 婚活 | 2009.10.08 08:31